2022年2月27日日曜日

第131回ミニゼミ「第九交響曲を100倍面白く聴く方法」盛況でした

 2月20日(日)中央公民館ホールにて13:30~15:00、60名の参加者で開催されました。新型コロナまん延防止等措置、中津川市第6波非常事態宣言下で、検温、手指消毒、飛沫防止パネル設置、受付応対者・講師・司会者はフェースシールド着用、会場はソーシャルデイスタンス2m確保(定員180名を1/3に絞り60名)換気促進など、打てる手は全て具体化し開催しました。

講演では出囃子は講師のリコーダー演奏「ナポレオン軍の行進曲『玉葱の歌』から、これは第九の第一楽章でも取り入れられている笛と太鼓、一斉射撃、大砲の響きが聴こえてきました。

ベートーベンの生きた時代はフランス革命、ナポレオン戦争のあった激動の時代、第九交響曲はその流れを第一楽章から第三楽章まで旋律で表現し第四楽章では自由(歓喜)の賛歌)の合唱で締めくくられている。使用されたCDは「エグメント」「第九交響曲、1992年中津川演奏会、指揮小林研一郎」

第九交響曲の初演の時に第2楽章終了時聴衆が熱狂歓喜した、この旋律の意味を解き明かされた。また歓喜の歌は自由の歓喜であり、自由を表現できない監督下の社会であった。

参加された方々からは、第九交響曲をあらためて聴いてみたい、今まで音楽として歌い、感動的な交響曲として聴いてきたが、旋律の持つ意味を感じながら聴いてみる。といった声が多く寄せられました。

講師の古山和男さんは、この交響曲をきっかけに、夏目漱石の坊ちやんなどの作品の持つ明治の御世の風刺の意味、オードリヘップバーン主演のローマ(人)の休日はローマ帝国に滅ぼされたユダヤ王国の王女ベレニケが冥界から蘇りアメリカ人記者と出会い、かつて追われたローマの都を満喫して冥界へ戻るというストーリーが隠されているのでは、の作品の見方は私たちに作品を読み取る豊かさを与えて頂きました。